■日本語版序文
・福島原発事故をきっかけに、脱成長に向けた動きの萌芽が日本にも見られるのではないか?
・脱成長とは、永遠の経済成長と大量消費という既存の経済モデルの転換を目指すこと。
・それはまた、我唯知足に表現される、古くからある日本の価値観を再発見することでもある。
■はじめに
・簡素な生活、内発的抑制に基づく文明の構築。
■序章
・エクアドルやボリビアでは自然は権利の主体として承認されている。
・エクアドル新憲法71条「自然、すなわちパチャママは、生命が実現し再生産される場所であり、その維持に対する権利およびその生命循環、構造、機能、進化プロセスの再生に対する権利と同様に、その存在の尊敬に値する権利を有する。」
・多くの様々な世界がそれぞれの居場所を得られる世界を創る。
・脱成長は一個のオルタナティブ・モデルではなく、様々なオルタナティブの母胎<マトリス>である。
■第一部
・地球は有限であるから、際限なき経済成長の道を追求することはできない。
・持続可能な開発と脱成長のコンセプトは必ずしも同一のものではない。
・ポスト開発学派は、問題の核心を、経済パラダイムの本質として把捉される経済成長理論におく。
・脱成長社会は貨幣の支配する社会でも、市場に依存する社会でも、賃労働制度を基盤とする社会でもない。
・求められるルールは生態系を保護する政策や労働法、企業規模の制約など。
・貨幣のグローバル化を規制し、新しいコンセプトの貨幣を創りだす。
・ローカル食品や再生可能エネルギーの活用を通して地域のレジリエンスを高める。
■第二部
・脱成長は、物質的なゴミのリサイクルに取り組むと同時に、社会から見捨てられた人々の再生にも関心を注がなければならない。
・脱成長と幸せの経済学の親和性。
・贈与、外部性の内在化の重要性。
・各共同体や広域地域圏が世界に開かれたままでオリジナリティを発揮できるのは、地域社会の自己組織化の能力の増大によってである。
・学校教育の再検討も重要。
■第三部
・これまでとは異なる複数の声に耳を傾けて、これまでとは異なる複数の道を開くこと。
・市民教育は、脱成長が既に実現している場合にのみ完全に可能となる。
・スローフードと脱成長の関係性。
■第四部
・雇用問題、環境問題、脱成長。
・脱成長の倫理は、個人レベルでの規律と世界への参加を接合する。
※ラディカルなとこだけ抜き出すとかなりラディアカルになるので、毒抜き版の要約と考えていただければ。
※色々と新しいコンセプトや世界の革新的な運動について言及があり、思考の幅を増やすという意味で面白いかも。
※地方創世や財政再建の在り方を批判的に再検討する際に、新鮮な視線を提供してくれると思う。
※ざっくりとした刺激的な方向性が示されていて魅力的な本だけど、具体策は自分で考えていく必要がある。
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